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夏に必要な“ひとつまみ”の塩

  • jin-ikai
  • 6月27日
  • 読了時間: 3分

 こんにちは。ジン医院・院長の陣 佑祥です。


 まだ6月だというのに、まるで真夏のような暑さが続いていますね。

外に出るだけで汗がにじみ、夜も寝苦しさを感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな中でも、できるだけ心と体を元気に保って過ごしていただきたいと思いながら、日々診療しています。


 今日は、夏にこそ意識したい【塩分の摂り方】についてお話させてください。


 私の朝は、野菜たっぷりのお味噌汁、そして玄米ごはんに納豆、天然塩で漬けた梅干しが定番です。一見とても素朴ですが、この組み合わせが一番体に合っていると感じています。


 ・ お味噌汁。季節の野菜をたっぷり使って、ほんのり天然だしの風味をきかせた薄味。

体が内側から温まって心身共に目覚めるのがわかります。


 ・ 玄米はビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富で、代謝や腸内環境を整えてくれ

   ます。血糖値対策にも良いです。黒豆を一緒に炊くのもオススメです。


 ・ 納豆は発酵によって栄養の吸収率が高まり、免疫を支えてくれる頼れる存在。


 ・ 梅干しには、ナトリウムやマグネシウム、カリウムといった、夏に特に不足

   しやすいミネラルが自然なかたちで詰まっています。


 私は天然塩を使った味噌や梅干しを食べるようにしています。

ここで少し、「天然塩」についてご紹介します。


 天然塩とは、海水や岩塩を自然のままに近い形で結晶化させた塩のこと。

精製された塩(いわゆる食卓塩)と違って、塩化ナトリウムだけではなく、マグネシウム、カルシウム、カリウムなど、体の調整に必要なミネラルがバランスよく含まれているのが特徴です。


 海水から作られた「海の塩」、岩塩を掘り出した「岩塩」、どちらもスーパーや自然食品店、最近ではネットでも手軽に手に入ります。

「天然塩」「天日塩」「自然海塩」などと表示されたものを選ぶと安心です。

陸で採れる食材には岩塩、海で採れる食材には海塩と使い分けると、食材の美味しさを引き立ててくれます。


 天然塩を使った味噌や梅干しは販売もされていますが、高価なことも多いため、家で作ることが季節の楽しみにもなっています。意外と作るのはとても簡単ですよ。(写真:梅干し)


 夏は、水分とともにミネラルもどんどん失われていきます。

「水分だけ」では補いきれない部分を、“いい塩を、ほんのひとつまみ”でやさしく補ってあげること。

それが、夏の疲れを軽くするひとつの知恵かもしれません。


 健康は、特別なことではなく、

毎日の食卓にあるものから整えていけるものだと私は思っています。


 どうか無理をせず、水分や栄養、そして睡眠をしっかりとって、ご自身のからだをいたわってあげてくださいね。素敵な夏をお迎え下さい。


院長


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